「ファイナルファンタジーXIV」の世界を舞台に、父と子の感動実話を記した人気ブログを原作に制作された、深夜ドラマ「ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」が、2019年6月21日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショーされる。

 

2019年6月16日(日)TOHOシネマズ日比谷にて先行上映と、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターがゆるゆるとゲームプレイをする番組「吉P散歩」の出張版が開催。

 

TOHOシネマズ日比谷

上映開始10分前ぐらいに、TOHOシネマズ日比谷 別館シアターに到着。

 

売店の周囲には、飲み物やポップコーンなどを求める人の列でごった返し、シアター12の中は既に大勢の光の戦士が集結していた。

 

12時、上映開始。
通常の上映で見られるようなCMや予告なども無く、劇場版『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の本編がスタート。

 

「光のお父さん」レビュー(見どころの紹介)

 【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6.21(金)公開/本予告
 https://www.youtube.com/watch?v=194B4b405jE

まず、この物語は、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」(FF14)のプレイヤーある、岩本アキオ(坂口健太郎)が、会社人間で家族との会話も少なかった父、岩本暁(あきら)(吉田鋼太郎)の退職を機に、「父の本音を知りたい」と父をゲームに誘い、ゲームの中で息子であることを隠して父に接近。共にゲームの世界で冒険をすることで父のことを知ろうとする、「光のお父さん計画」を実行する物語だ。
ゲームを通じて父と息子が心を通わせていく姿が描かれる。

本作の見どころは、1.ゲームがどんな風に心の距離を縮めていくのか、2.実際のゲーム画面を使用した映像表現、3.キャラクター同士の会話の3点だ。

 

1.ゲームがどんな風に心の距離を縮めていくのか

 オンラインゲームでは、基本的にゲーム内で実際にプレイしている人の姿が現れることも本名が明らかになることも無い。
 外見や性別なども異なるキャラクターに、好きな名前を付けて操作する。
 いわば匿名の状態で他者と交流することになる。
 匿名では関係が希薄になると考えがちだが、仕事上の立場や人間関係など実際の関係性を無くした状態で触れ合うからこそ心が通じることもある。
 ゲーム内で出会った男女が恋人となり結婚する例も少なくない。

 本作で息子のアキオは、父の暁(あきら)をゲームに誘い、父の本音を知るため「光のお父さん計画」を実行する。
 一般的に、父と息子の関係というものは、母と息子、母と娘との関係とは違いコミュケ―ションが少ないものだ。
 アキオのように、父を目の前にし何かを話せと言われても、父と何を話していいか分からず会話が続かないだろう。
 そんな、ギクシャクしがちな家族との微妙な距離をゲームが紡いでいく。

 オンラインゲームを通じ、人と人がどんな風に心の距離を縮めていくのか。是非注目してください。

 

2.実際のゲーム画面を使用した映像表現

 本作では監督が2人存在する。

 実写パートを担当した、野口照夫監督と、エオルゼアパートを担当した山本清史監督だ。
 実写パートでは、通常の実写映画のように実際の役者を使って撮影が行われているが、エオルゼアパートではゲームの世界「エオルゼア」でゲームのキャラクターを使って撮影が行われた。

 本作では、非常にリアルなゲーム世界が表現されている。
 とはいえ、エオルゼアパートで使用されているCGは、映画用に制作されたものではない。
 実際のゲームプレイ画面だ。
 それゆえ、エオルゼアパートでみられる、キャラクターたちの行動や細かい表情の変化に至るまで、全て実際のゲームプレイで再現することができる。

 劇中、アキオの同僚、里見(佐久間由衣)が、エオルゼアの景色を見て、「まるで映画のよう」というシーンがあるが、綺麗な景色もまた全てゲームで実際に見ることができる。
 ゲーム内でエオルゼアパートのロケ地をめぐる、聖地巡礼をすることも可能だ。

 実際のゲーム画面を使った、まるで映画のような世界を、お楽しみください。

 

3.キャラクター同士の会話

 実際のゲームプレイと異なる部分もある。
 キャラクター同士の会話だ。

 劇中では、キャラクターが声を発するが、実際のゲームプレイではチャット画面を通じ文字で会話をする。
 チャットの文字を読み上げるような機能はない。
 キャラクターが声を発するのは、映画としての演出だ。

 ゲームの映像に合わせて声を演じることで、チャットの文字だけで伝わり難い、キャラクターの心を伝えています。

 声を担当をしているのは、南條 愛乃(なんじょう よしの)、寿 美奈子(ことぶき みなこ)、悠木 碧(ゆうき あおい)といった、アニメ作品などでも定評のある人気声優だ。

 声優がどんな風にキャラクターに命を吹き込んでいるのか。
 普段のゲームプレイとは異なったゲーム世界への没入体験が楽しめます。

 

ハンカチやタオルを持ってご鑑賞ください

 本作は、父と息子との感動物語です。

 上映終了後、吉Pが「すすり泣く声が聞こえた」と話していましたが、ゲームをプレイし原作のブログやTVドラマ版などを知っている光の戦士であっても、物語に感情移入し思わずホロっと涙してしまう人もいます。

 「映画であまり泣いたことは無いよ!」という方も、初夏を迎え、暑い日も続きます。
 ハンカチやタオルを持ってご鑑賞ください。

 

「出張吉P散歩 in 日比谷」レビュー

「出張吉P散歩 in 日比谷」では、吉PがGaiaデータセンターの【Tiamat】を訪問し、「次元の狭間オメガ:デルタ編(零式)4層」、「次元の狭間オメガ:シグマ編(零式)4層」、「次元の狭間オメガ:アルファ編(零式)4層」などに挑戦した。

映画館の巨大なスクリーンに映し出された映像は圧巻だ!

 

アルファくん、でかい!!

 

右下の方にあるのが、壇上で吉Pらが放送を行っている席……。

 

このスケール感!

 

配信終了後

配信終了後は、『劇場版 光のお父さん』のCM(60秒バージョン)の上映。

 

 ファイナルファンタジーXIV TVCM「劇場版 光のお父さん Ver.」WEB限定公開版
 https://www.youtube.com/watch?v=Dz8DSQ_WxAU

 

今回の映画館での上映に合わせて制作したという、5.0トレーラーの5.1ch版の上映。

吉Pらが映画の看板を手に客席側に立って撮影する、メディア向けの撮影などが行われた。

 

締めの挨拶


締めの挨拶として、吉田直樹プロデューサー兼ディレクターから、「皆さんをサポートしますので『漆黒のヴィランズ』を楽しんでください」といった話がありました。

なお、今回の「出張吉P散歩 in 日比谷」で、「漆黒のヴィランズ」発売前のPRイベントは終了であり、明日(2019年6月17日のこと)はお休みとのこと。

吉Pはプライベートアカウントで遊ぶそうです。

 

お土産

最後に、お土産として劇場の出口でクッキーが配布されました。

ただ、「賞味期限が短くなっていますので、『貰った~』っと大事に保管せず、早く食べてください(笑)」

とのことでした。

 

※ 記事中の文言は、要約・補筆したものであり、発言を正確に抜粋したものではありません。

 

公式サイトなど

 吉P散歩 in 日比谷
 https://www.twitch.tv/videos/439758218

 

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