映画『すずめの戸締まり』の新海誠監督のティーチイン付き舞台挨拶、「冬休み直前!教えて新海監督! ティーチイン舞台挨拶」が、2022年11月22日(木)TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、よる7時の回上映終了後に開催。出演は、新海誠監督、野田洋次郎(RADWIMPS)、弭間友子宣伝プロデューサー(東宝)。

本ティーチイン舞台挨拶は、TOHOシネマズ六本木を中継元に全国の劇場に生配信された。

 

※本記事は舞台挨拶終了後、記憶をもとに要約・補筆したものであり、発言内容を正確に抜粋したものではありません。
※ネタバレを含んでいる可能性があります。ご注意ください。

 

「冬休み直前!教えて新海監督! ティーチイン舞台挨拶」まとめ

弭間友子宣伝プロデューサー(東宝)「劇場公開41日、興業収入95億円超になりました」
新海誠監督[舞台挨拶で全国を巡っていますが、年明け以降も続けていきます。まだ行っていない地域もありますので]

 

Q.どのように本作品の音楽を制作されましたか?
A.新海誠監督「これまでにお話ししてきた話ではない話をします」と、「洋二郎さんに初稿のプロットを最初にお見せしたときの感想」として、野田洋次郎(RADWIMPS)から受け取ったかなり長文のメールの一部を朗読。一部と雖もかなり長文のメールのなかで、新海誠監督は、特に『「今この作品が見たい!」という洋二郎さんからのメッセージに感銘をうけ、作品作りを後押しする言葉になった』という。さらに追伸として、さらに、さらに、長文のメールも頂いたとのこと。

新海誠監督「音楽作りについては、テレビ番組「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系列)[2022年12月4日(日)放送、2022年12月18日(日)放送]にて公開されたが、番組で公開されていない部分がある」とし。
野田洋次郎(RADWIMPS)「映画の音楽は、シーン毎に順番に作成していき、新海誠監督のチェックを受けて、チェックマークを付けていくが、映画『君の名は。』を制作しているときに、既にチェックマークがついていた部分の修正依頼が来るようになったことがあり、『正直つらい』と新海誠監督に話したことがあった」と明かした。
新海誠監督「洋次郎さんが、それだけ全力で音楽作りをやってくれていることに気づかされた」という。

Q.野田洋次郎(RADWIMPS)「スナックのシーンで、ダイイジンが鈴芽以外の人におじさんに見えていたのはどうしてですか?」
A.新海誠監督「ダイジンは周りに影響を与えることができる神様。ですので、名前も周りに”ダイジン”ぽいと思わせて名前を付かさせたり、人からの見え方も操れるという風にみせています」
野田洋次郎(RADWIMPS)「おじさんの風貌は決まっていますか? ラフなどがあれば見てみたいです」
新海誠監督「コミカルなおじさんの風貌を想定しています。車で鈴芽と環と芹澤とダイジンが東北に向かうシーンがあるが、最初の脚本ではコミカルなおじさんがいましたが、川村元気プロデューサーに『分かりにくい』というコメントをもらい、猫のダイジンが登場することになった。結果、スナックのシーンだけおじさんの風貌のダイジンが残りました」

Q.劇中未使用の「Tamaki」という曲について
新海誠監督「入場者プレゼント第3弾、小説『すずめの戸締まり~環さんのものがたり~』(12月24日(土)から配布)で、環さんのお話を書きましたが、洋二郎さんに初めてプロットをお見せした時に頂いた「Tamaki」という曲に環さんが詰まっていた。「Tamaki」を聞きながら、環の台詞を考えたりしていました」「最初に頂いたのはワンコーラスで、劇中では使用しないという話になっていましたが、洋二郎さんはフルコーラスを作成してくださった」

 https://www.youtube.com/watch?v=wR-FYyKgcpA

Q.劇中未使用の「すずめの涙」について
野田洋次郎(RADWIMPS)「すずめの涙」も劇中未使用の曲となっていたが、エンディングで使用するかどうかで俎上に載せられたことがあり川村元気プロデューサーと意見が分かれた曲だった」

 https://www.youtube.com/watch?v=XqZVzWvUMFc

Q.劇中の古文書などに記載されている宗像草太以外の「閉じ師」について教えてください
A.新海誠監督「細かい設定などがあるが、ここでお話しするのは難しいため、劇中の古文書などで確認してください。また、漫画『アフタヌーン』(原作:新海誠 漫画:甘島伝記)も連載していますので、読んでみてください」

Q.野田洋次郎(RADWIMPS)が毎年3月11日に楽曲をだしていることについて
A.新海誠監督「洋二郎さんの活動のことはもちろん存じあげています。そういったことも『すずめの戸締まり』の制作に影響したと思います。Youtubeに楽曲がアップロードされているのでぜひ聞いてみてください」

弭間友子宣伝プロデューサー(東宝)「Q.すずめの椅子は、どこが手でどこが足ですか?」
A.新海誠監督「前が手で後ろが足になると思う。手はドラえもんの手のように吸着式にしようという案もあったが、結果的には手では何も持てないキャラになった」「椅子の寝相が悪いという話は、草太がだんたんと要石になっていく様子を表現しました。そういう草太の重大な変化に気づいていない鈴芽の目線で草太をみて椅子の寝相という表現になっています」

 

宗像草太役松村北斗がサプライズゲストとして登壇!

Q.松村北斗「知る人ぞ知るというような拘りのポイントはありますか?」
A.新海誠監督「最期のシーンで鈴芽の周りに2匹の蝶が現れますが、黄色い蝶は、鈴芽の母(岩戸椿芽)に対する思いを表しています。そして、一匹は小さい頃の鈴芽について行き、もう一匹は鈴芽の周りに残ります」

Q.新海誠監督「洋次郎さんの書かれた”相対性理論”のような歌詞は、宗像草太の名前とかけた表現なんですか?」
野田洋次郎(RADWIMPS)「若い頃、ラブソングの歌詞の意味も分からず歌っていたとしても、年を経ると、ふと歌詞の意味が分かる時が来る、そんな瞬間があると思います。そんな若い頃の意味の分からない言葉の代表のような感じで”相対性理論”という言葉で表現しました」

 

入場者プレゼント第3弾、小説『すずめの戸締まり~環さんのものがたり~』は2022年12月24日(土)から配布開始

環さんの鈴芽に対する様々な思いが詰まっているスピンオフ小説。小説『すずめの戸締まり~環さんのものがたり~』は2022年12月24日(土)から全国150万部限定で配布開始!

 

公式サイトなど

https://suzume-tojimari-movie.jp/

 

関連記事