「FINAL FANTASY XIV」韓国版の10周年を記念し、2025年11月15日午後3時30頃からBIGPLACE(ビッグプレイス)[韓国・ソウル]にて「ファイナルファンタジー14 -吉P散歩 with 織田万里」を開催。出演は、吉田直樹プロデューサー兼ディレクター、織田万里シニアストーリーデザイナー。

「ファイナルファンタジー14 -吉P散歩 with 織田万里」では、韓国版がパッチ7.5からのグローバル版とのアップデート同時リリースされることをを正式発表。長年の課題だった実装ラグが解消され、韓国のプレイヤーもグローバル版(日本・北米・欧州・オセアニア)と同時期にコンテンツが実装される。また、2025ネン11月28日より常設の公式カフェ「カフェ・クリスタリウム」(韓国・ソウル)に開店することを発表した。

吉田P/D、織田シニアストーリーデザイナーが韓国のプレイヤーと向かった24人・アライアンスレイド「サンドリア:ザ・セカンドウォーク」では、開発秘話が語られたり、プレイヤーハウジングへの訪問では、その想像力、アイデアを絶賛し、”吉田「素晴らしい!」”と大絶賛した。

 

1.未来への大きな一歩「パッチ7.5で同時リリースへ」

吉田「パッチ7.5から、グローバルと同じスケジュールでパッチのアップデートが入りますし、エクスパンションのタイミング……みたいなものも、まだ正式発表していないですけど、揃えていこうと思っています」

これまで韓国版は、ローカライズなどの観点から、日本や欧米オセアニアなどで展開されているグローバル版から数ヶ月遅れての実装となっていた。しかし、今回の発表でパッチ7.xシリーズの後半からはそのタイムラグが解消される。 さらに、次期拡張パッケージ(8.0)についても言及し。グローバル版との同時リリースを目指しているほか、プロデューサーレターライブ(PLL)やシーズナルイベントについても、韓国版とグローバル版のスケジュールを統一し、同時に展開されていくといった方向性が示された。

 

2.韓国初! 公式カフェ「カフェ・クリスタリウム」を常設

韓国初の公式テーマカフェがソウルにオープンすることも発表された。
吉田「できるだけ長く、サービス終了を決めずに、運営していくっていうポリシーなので」
と、期間限定ではなく、長期的な運営を見据えたものであると説明する。

また、グローバル版のプレイヤーに向け。
吉田「カフェクリスタリウムのみのグッズだったりメニューだったりをご用意していますので、放送をご覧になっているグローバル版のプレイヤーの皆さんもソウルへ旅に来た際は、ぜひ予約をしてよっていだけると、全世界のカフェを制覇するというのも楽しみなんかじゃないかなと思います」
とし、韓国旅行の際はぜひ立ち寄ってほしいと呼びかけた。

 

3. 吉田P/D、織田シニアストーリーデザイナーと行く24人・アライアンスレイド「サンドリア:ザ・セカンドウォーク」

「サンドリア」再現へのこだわり
吉田P/Dらば、韓国のプレイヤーと供に、FF11コラボアライアンスレイドである「サンドリア:ザ・セカンドウォーク」に向い、場面で開発秘話などが語られた。
織田「スタート地点にあるサンドリアっていうのは、FF11で最初に選べるスタート地点の一つでした。タウンですので当然バトルをすることを前提にした造りにはなっていなくて、当時のマシンのスペックの都合上、かなり平面的なつくりでした。それを改めてつくりなおすということで、銅像を追加したり、かなりディテールアップされています」
とし、当時のイメージを維持しつつブラッシュアップされたことなどが明かされた。

BGMの選定と「無音」への対応
織田「このコンテンツでは音楽も原作から流用させていただいています。ただ一部の場所に関しては、原作ではBGMが一切なくて、無音っていう演出がされている場所がありました。FF14で実際に無音にしてみると、単純にBGMの設定が抜けているバグっぽく見えてしまうという問題がありました。そういった場所に関してはFF11チームと協議しながら、最適な原作の楽曲というモノを選定してあてるようにしました」

また、BGMに関しては原作の楽曲を使用しつつ、FF14ならではのアプローチが必要だったことが明かされた。

声優キャスティングの裏話
織田「FF11の原作側ではボイスがついていないんですが、「ディシディア ファイナルファンタジー」という派生作品では、一部のキャラクターにボイスが当てられていました。例えばいまここで戦っている相手(カムラナート)は既にボイスが収録されていることがあったので、同じ声優さんを起用すると言った処理をしています」
とし、本来ボイスが存在しないFF11キャラクターへの声優起用についても語られた。

 

4. 光の戦士たちの創造力「ハウジング訪問」

① 伝統とモダンが融合した「韓屋(ハノク)」
「昔の風情あふれる韓屋を現代的に改装した」ハウジングを訪れた際、吉田「温泉に日帰りで遊びに来た感すごいな」などと、その完成度の高さに驚くとともに、
吉田「ハウジングも結構アップデートしようという計画が色々あって今は設置物の増加をメインでやっているけど、パーツを浮かせるというのがテクニックになっているけどできればオフィシャルサポートした方が良いんじゃないかという……」
吉田「もうちょっと設置物を増やした後にあると思うけどハウジングのカスタマイズのインターフェースももうちょっと大きくアップデートして利便性をあげようという話も出てはいます」などと今後のアップデート構想について語った。

また、織田「ハウジングが上手い方って空間を区切るのがうまいですね」
吉田「そうそうそう、区切って狭く使って情報量を増やすって言うのを凄く上手くやるんだよね」
と、限られた設置数の中で空間演出をするテクニックを称えた。

 

② 驚きのアイデア!建物内に「ウォーターパーク」
室内に入った瞬間、吉田P/Dはその異様な光景に目を奪われた。
吉田「これすーげーな発想力」
吉田「建物内っていう概念じゃないよねこれ」
と空間演出を称えた。

また、青魔道士の「プロティアンウェイブ」のエフェクトを使った人力での水流表現を目の当たりにし
吉田「ヤバァ」
吉田「この人達、人力じゃん」
吉田「時給いくらなんだろうね。これはアイデアがスゴイな」
と感心するともに、中央に設置された滑り台を模した設置物に対しても、青魔法で水流が表現されていた。
これを見た吉田P/Dは、開発者として刺激を受け。

吉田「すべるっていうモーション実装してあげたくなるよね」
吉田「これはすげーな」
などと、プレイヤーたちの創意工夫に感心していた。

 

③オーロラ別荘
雪景色やオーロラを表現したハウジングをみて、その完成度に感嘆の声を上げた。
吉田「メチャメチャいいね。どうやってんだこれ」
織田「窓の外の空間の広がりを感じてスゴイですね」
吉田「すげえ、うまい! 本当にうまい!」

この雪景色のハウジングを見て、吉田は制作中のマウントについてポロリ。
吉田「雪だるまマウントの第2弾も作ってましたよ」

そして、吉田は自身の個人的な夢を語り始めた。
吉田「こういう家が欲しい!」
織田「吉田さんにとっては雪が降る場所に別荘っていうのは最高ですよね」
吉田「引退したら山を買って、ヒカセンのみんなに手伝いってもらって。ほら、みんなカーペンターとかだからさ、木を切ってもらって(笑) 家をたてて、プライベートゲレンデを作ってみんな泊まりにてもらうっていうのがね、引退した後の夢なんで」

 

④カフェ クリスタリウム
カフェ・クリスタリウムを再現したハウジングを訪問。室内に入ったにも関わらず、外のような開放感がある作りに、二人は驚きの声を上げる。
吉田「ちゃんと雰囲気作ってる」
吉田「中に入ったら外っていうこのね。驚きが……」
織田「ちゃんとコーディネートに拘りがありますね」
吉田「素晴らしい。こういうセンスが欲しかったなー」

壁一面に本がきっしりと並んでいる部屋を見て。
織田「僕が大好きな空間ですね」
吉田「織田さん在宅で仕事をしていることが多くて、僕は会社に行かないとすぐサボっちゃう人間なんで会社に行ってオンラインミーティングをしていると、織田さんの書斎が仕事部屋なんでモニターに映るんです」
吉田「織田さんのデスクの後ろがこんな感じなんですよ。ただ、これ本が横になってたりするじゃないですか。織田さんのはきっちこうすげー几帳面に、ものすごい数埋まってるんですよね」

話題は、織田の膨大な蔵書数へと移っていく。
吉田「僕も自分で相当、学生の頃から読んでるので、もってる方なんですけど、織田さんって何冊ぐらい? 数えたことあるんですか?」
織田「10年ぐらい前に引っ越したときに3000冊ぐらいはありましたね。今は考えたくないです」
吉田「10年前に3000冊で、そのあと10年間でまた増えてるけど、それは数えてない? 床が抜けないように注意してください」

ハウジングの天井を見上げると、そこには美しい星空が広がっていた。
吉田「昼も夜も関係なくハウスの中に入ったら、闇の戦士が取り戻してくれた夜の美しさが広がっています。まさにメチャクチャ上手ですよね」
織田「なかなかハウジングで上の空間を見せるっていうのが難しと思うので。すばらしいですね」

この再現度の高さをうけて、吉田P/Dは翌日に訪問が予定されている、実店舗の除雪カフェについて言及。
吉田「ちなみに我々明日クリスタリウムカフェの見学に行って参ります」
吉田「ちょっと皆さんに先立ってレポートしてこようと思いますんで。その様子とかいずれアップするんだよね?」
織田「この再現度を先に見た後だとハードルがあがりますね」
吉田「あがるね」
などとし、プレイヤーハウスの完成度の高さが実店舗のハードルを上げることとなった。

 

④日本風庭園とナマズオ着ぐるみ開発秘話
続いて訪れたのは、日本風の庭園があるハウジング。落ち着いた和の雰囲気に。
吉田「やっぱ俺日本人なんだな。メチャ落ち着くもんな」

庭にはナマズオの山車が置かれており、これを見た二人から開発中の「ナマズオ着ぐるみ」に関する裏話が飛び出した。
織田「ナマズオの山車を置いてくれていますね」
吉田「ナマズオもヘッドは実装されているのに、ボディがないって結構フィードバックもらうんですよ。いい加減ボディ作ろうぜって話をしてリストに詰んだんですけど、実際に作ろうとしたら、種族対応も含めてメチャクチャコストがかかるってのが判明して、もうちょっと時間がかかりそうですけど、やろうって話はしています」

建物の中に入ると、そこは温泉宿のような空間が広がっていた。
吉田「素晴らしい温泉宿の雰囲気だね」
吉田「あえてBNG流していないんでしょ?」
と、BGMがないことも演出として機能していると解説した。

 

ここで、ナマズオに関連して織田シニアストーリーデザイナーの担当分野についての話題になり。
織田「ナマズオの蛮族クエスト書いたの自分なんで嬉しいですね」
吉田「だいたいナマジオが出てくるところと、なぞのビーバーが出てくるところはだいだい織田さんだよね」
織田「変な動物が大好きなんで」

また、窓から見える景色やライティングの工夫について
吉田「これね夜景が見えるっていうコンセプトなんだろうけどね。うまいよね」
吉田「実際に窓の向こうに。湯煙の向こうに見えてそうな雰囲気だもんね」
吉田「あえて暗めにしてるんだそうです。ライティング」
吉田「キッチリ確かにフロアを上手く使ってるもんね」
と、絶賛した。

そして、限られた設置数の中でこれだけの空間を作り上げたことに
吉田「これ設置数、今の中でよく作ったな-」
吉田「十分なのでは。設置数(笑)」
吉田「これはお見事! これはFCのメンバーとか何人かで遊びに行って団らんさせてもらったりとかメチャクチャ良い」
などと、吉田は感心しきりだった。

 

⑤ シュガーライオットをテーマにしたハウジング

続いて訪れたのは、「シュガーライオット(至天の座アルカディア)」をテーマにしたハウジング。外装から漂う独特の色彩に。
吉田「カラフルっすね」
吉田「あえてこの辺は色のないものを使って、家の周りに植えている花で色を上手く表現しているんだと思います」
織田「内装が楽しみですね」

室内に入ると、そこは鮮やかな色が絶妙なバランスで配置された空間だった。
吉田「色ね。結構難しいすよ。この配色。単なる奇抜になりがちなのにすげー上手く纏まっている」
織田「筆がかざってるのがいいですね」

ここで織田シニアストーリーデザイナーから、キャラクター設定に関わる補足が入る。
織田「シュガーライオット自体が第9世界にピクトマンサーがいたらというコンセプトで発想されているので」
吉田「俺この部屋だったら落ち着かないけど、シュガーライオットだったら落ち着くんだろうな」
吉田「配色はマジで上手いと思います。なかなか纏まらないすよこんな風に。特に赤系のビビット、ピンク系はメチャクチャ難しいんですよね、配色するのが」
などと、難易度の高い色彩を使用した色彩バランスの良さを称えた。

 

⑥リーンとガイアの「もうひとつの未来」
最後に訪れたのは、夜になるのを待って訪問した、第一世界をテーマにしたハウジング。リーンとガイアの物語が表現されている。
吉田「上手いね、やっぱり。やっぱり、上手いわ」
吉田「みんな空間の使い方が抜群に上手いね」

配置されたアイテムから、物語性を感じ取り。
吉田「上手くつくってんなー」
吉田「サンクレッドのガンブレードちゃんと飾ってあるのがね。素晴らしい」
吉田「どっちかというとガイアの趣味の方が出てそうだよね。このライティングの雰囲気」
などと称賛した。

そして、お宅訪問の最後は、集まったプレイヤーたちの熱量に圧倒されながらの締めくくりとなった。

 

まとめ:開発チームとコミュニティの熱量

番組の最後に、吉田P/D、織田シニアストーリーデザイナーらは、韓国のプレイヤーに向けた感謝と、今後の開発への意気込みを語った。
織田「韓国のコミュニティはあったかいなと言うのを感じました。しかも熱心だなと言うのを感じていて。ハウジングでもキャラクターですとかストーリーとか世界観をかなり意識して作ってくれているなというのを実感しました」
織田「ここでたくさんの元気をいただきましたので、日本に帰国してからは、開発という辛い作業に戻りたいと思います。本日は本当にありがとうございました」

吉田「何度かねこうやって韓国に来させていただいていますけど、ちょっと忙しくて久しぶりだったんですけど、G-CON(ジーコン)も含めて、たくさんの韓国のプレイヤー、ゲーム開発者の皆さんに大きなエネルギーをいただきました」
と感謝を述べた。

そして吉田P/Dは、冒頭で発表した「パッチ同時リリース」について改めてふれ。
吉田「冒頭にもお話ししたんですが、長い間我慢してお持ちいただいたんですが、グローバルと同期するタイミングが間もなくね、パッチ7.5 まだ数ヶ月かかってしますけど、いよいよ決定できましたので、また皆さんと一つの全世界でファイナルファンタジー14のコミュニティとしておおいに楽しんでいけることを楽しみにしています」
吉田「今日ねこの会場には来れなかった皆さん、配信の方で素敵なコメントだったり賑やかしだったりをしていだいて本当にパワーをいただきました。コメントの皆さんもありがとうございます」
吉田「皆さんからたくさんのパワーをいただきましたので、楽しい楽しい開発に戻ろうかと思います」
吉田「ありがとうございました」
と締めくくった。

 

※ 記事中の文言は、要約・補筆したものであり、発言を正確に抜粋したものではありません。

 

動画

 

公式サイトなど

https://www.ff14.co.kr/
https://www.cafecrystarium.com/

 

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