「東京ゲームショウ2022」が2022年9月15日(木)から9月18日(日)幕張メッセにて開催。 コロナ禍の影響でオンライン開催のみであった2021年、2022年を経て、3年ぶりのリアル開催となった。

2022年のリアル開催の来場者数は、コロナ禍、台風の接近の影響などもあり、13万8192人(2019年26万2076人、2018年29万8690人)となった(主催者発表)。

また、昨年、一昨年に続き、オンライン版の東京ゲームショウ「TOKYO GAME SHOW VR 2022」も同時開催された。

 

日本ゲーム大賞2022発表

日本ゲーム大賞2022が発表された。経済産業大臣賞には、「ELDEN RING」のディレクターなどとして知られる宮崎 英高(株式会社フロム・ソフトウェア代表取締役社長)が受賞。また、年間作品部門の大賞を「ELDEN RING」(株式会社フロム・ソフトウェア)が受賞した。

ゲームデザイナーズ大賞に「Inscryption」(Daniel Mullins Games)。
年間作品部門優秀賞には「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」(株式会社スクウェア・エニックス)ほか10作品が並ぶ。

ベストセールス賞・グローバル賞日本作品部門の2冠に輝いたのは「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」。
グローバル賞海外作品部門では「コール オブ デューティ ヴァンガード」(アクティビジョン)が受賞した。

「フューチャー部門」では、「FINAL FANTASY XVI」(株式会社スクウェア・エニックス)、「エグゾプライマル」(株式会社カプコン)ほか10作品が優秀賞を受賞。

その他、次世代のゲーム業界を担うゲームデザイナーの作品。「アマチュア部門」、「U18部門」の発表が行われた。

 

優秀賞「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のビデオメッセージ

 

フューチャー部門「FINAL FANTASY XVI」の受賞コメント

 

「エグゾプライマル」[EXPO PRIMAL](日本ゲーム大賞 フューチャー部門)の試遊

日本ゲーム大賞 フューチャー部門を受賞した「エグゾプライマル」[EXPO PRIMAL](株式会社カプコン)が展示・試遊が行われていた。

「エグゾプライマル」[EXPO PRIMAL](2023年発売予定)は、パワードスーツを来て迫り来る恐竜と戦うゲームだ。
遊び方としては、5人でパーティを組み、相手チーム(5人)と2000匹以上の大量の恐竜の討伐速度を競うクエスト。ボスのような恐竜と戦うクエスト。出現する恐竜群のなか自チームのキューブを運びつつ、相手チームのキューブを攻撃して破壊する対戦要素などがある。

パワードスーツは、ロードブロック(タンク)、ウイッチドクター(サポート)、デッドアイ(アサルト)などから選択する。ロール構成としてはタンク、サポート、アサルトの3種類。いわゆるタンク、ヒーラー、DPSの構成だ。試遊時には、ガイド役のスタッフから、タンク1、サポート1、アサルト3を推奨された。また、フィールド上に出現する恐竜のスーツを着ると、恐竜に変身して攻撃することもできる。

 

スタッフのサポート・実況がゲーム体験を変える!

カイド役の女性スタッフがプレイヤー間のコミュニケーションや「エグゾプライマル」のゲーム体験に大きな影響を与えていた。「エグゾプライマル」は、ゲームプレイ時に、例えばサポート役から「回復フィールドを設置した」といった声かけがあった方が分かりやすいゲームだ。それゆえ、試遊時には、ヘッドセットをつけ、パーティとなった他のメンバーとコンタクトをとりながらプレイする。

とはいえ、会場で初めてパーティを組むことになった初対面同士の5人、初めてのプレイであることもあり、「よろしくお願いします」程度のコミュニケーションしかとれなかった。そんな時、ガイド役のスタッフが重要な役割を果たしていた。

参加者している5人がつけているヘッドセットは、ガイド役のスタッフとも繋がっており、操作方法の説明から、ロール構成の調整、恐竜が現れるタイミングや場所、ゲーム内容の説明などのサポートが適時行われる。ガイド役のスタッフがいなければ大量に次々と出現する恐竜にワチャワチャしながら、よく分からないまま終わっていたところだろう。ガイド役のスタッフがいることで、初対面の人とのコミュニケーションを円滑に進めることができるだけでなく、ゲームのプレイ体験をいわばゲーム実況を聞きながらコンテンツをプレイするかのような体験へと変えていた。

試遊終了後は、スマホ画面にARで出現させたエグゾプライマルのキャラクターと、展示されている大きな恐竜と一緒に写真を撮ることができる。展示されている恐竜はゆうに2メーター程度はあり、頭部などが可動する仕様だ。担当のスタッフに「(恐竜に)食べられそうな感じに撮っておきましたよ」と記念写真を撮っていただき体験は終了した。

コロナ禍で対面でのコミュニケーションがとりづらくなっている反面、オンラインゲームなどのオンラインでコミュニケーションをとる需要が高まっていると言われている時代を反映したかのような、コミュニケーションを重視した体験イベントだった。

 

公式サイトなど

https://awards.cesa.or.jp/prize/meti.html
https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2022/jp/

https://www.exoprimal.com/ja-jp/

 

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