「PAX West 2025」が、2025年8月29日(金)から9月1日(月)まで米国シアトルにて開催。

2025年8月30日(土)深夜3時頃[日本時間]から、「Storytime with Naoki Yoshida」と題し、吉田直樹(ファイナルファンタジーXIV プロデューサー兼ディレクター)が登壇。ゲームデザイン、ディレクション、ゲーム業界について、幼少期の友人とのゲームプレイの経験、ゲーム開発者としての経験などを踏まえつつ、同氏の知見や哲学などが語られる。

また、2025年9月1日(月)深夜3時頃[日本時間]から、「The Relationship Between Game Design and Art Direction with Naoki Yoshida and Hiroshi Minagawa」と題し、ゲームデザインとアートディレクションが果たす役割とその関係性について語られる。

 

Storytime with Naoki Yoshida, PAX West 2025 まとめ

日 時:2025年8月29日(金)
会 場:米国ワシントン州シアトル 
登 壇:吉田 直樹(FF14プロデューサー兼ディレクター)

まとめ:
ゲームとの出会いと来歴
 1983年にファミリーコンピューター『マリオブラザーズ』を体験し、将来はゲームを作る人になると決意した。高校時代にプログラムを学び、ハドソン、スクウェア・エニックスと31年以上にわたりゲーム開発に携わってきた。

ゲームのハード面・技術面の変化について
 5インチのFDDから、2.5インチのFDD、MO、CD-ROMへと容量が拡大、グラフィックスも3D化し、インターネットが普及するといったハード面・技術面での変化があった。特に3D格闘ゲーム『バーチャファイター』や,オンラインゲーム『ウルティマオンライン』『ディアブロ』の登場に強く影響を受けた。

『ファイナルファンタジーXIV』に関連して
 キャラクター「異邦の詩人」、「ヨシダナオキ」の誕生秘話や、シーズナルイベント「新生祭」にてプレイヤーへの感謝を伝えることになった経緯について語り、プレイーヤーからのフィードバックへの受け止めについて、開発者とプレイヤーは立場は違えど、「ゲームが好きだ」という同じコミュニティに属する仲間であると考え、様々なフィードバックに対しフラットに接しているとのこと。

開発哲学
 『ファイナルファンタジーXIV』の開発哲学は「また明日も頑張ろうと思ってもらいたい」であるとし、『エンドウォーカー』までの物語では、「たとえ世界が終焉を迎えようとも、たとえ価値観が違う者がぶつかり合ったとしても、互いに理解をし、希望をもって明日へ向かっていこう!」というのをテーマとした。今後は「自然・科学・デジタル」が交錯する世界を背景に、「死ぬこととは?」「生きることとは?」を考え、「一歩一歩、明日を迎えること」をテーマとすることを考えているとした。

ファンタジーゲームを作る上で重視していること
 「ファイナルファンタジー」のようなシリーズ作品では、ストーリーを重視したゲームデザインにする一方、オリジナル作品では「どのような体験を提供するか」から設計している。

クラウドゲーミングの可能性
 クラウドゲーミングでは、毎日異なるゲーム体験をプレイヤーに届けられ、ゲームデザインを広げる可能性があると語った。

 

公式サイトなど

https://jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/topics/detail/c4d81831afa2646463062ba5686475f3f2fbe288

 

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